事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

お知らせ

2008.03.13

事業計画書とマーケティング(准教授 富山栄子)

事業創造大学院大学
准教授 富山栄子

事業創造大学院大学第一期生のMBA審査が終了し、まもなく卒業式です。皆さん、ご卒業おめでとうございます。事業計画書の審査で感じたことは、マーケティングの観点からいえば、should,could,wouldが明確だった事業計画書は、説得力があったということです。
企業外部の顧客・市場にいかに適応していくかというマーケティングは、顧客・市場を見てshould(何をすべきか)と企業側のcould(何ができるか)に加えて、市場側からのニーズ対応と企業側からのコンセプト提案という視点を併せ持つことが必要です。マーケティングは、ニーズ対応とコンセプト提案とのウェル・バランスです。市場側のニーズ(should)に対して、企業側は何ができるのか(could)とコンセプト(would:企業が消費者にこうあって欲しいという提案)で適応・適合のマーケティング戦略を構築していきます。
これから事業計画書を作成される皆さんの事業計画書ではshould,could,wouldは明確でしょうか?
(『マーケティング戦略論―レビュー・体系・ケース』戦略研究学会編集、原田保・三浦俊彦編著、芙蓉書房出版,2008年3月。)