事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

お知らせ

2010.11.02

モンゴルのゲル体験(教授 富山栄子)

ウランバートルの市内でやたらとランドクルーザーなどのジープが多いなあと思っておりました。ウランバートルの街中をぬけて郊外へ出るとその理由がわかりました。
道路がありません。こうした悪路には、ランドクルーザーなどのジープは必需品です!
平均給与は公務員で1ヶ月300ドル。所得は高くはないけれど、大きなものが好き。大きな車が好き。

理論的に考えると、広大な国土に270万人の人口しかないので、自動車の市場としては魅力がないと思いがちです。ところが、700万円以上するランドクルーザーがどんどんと売れるのです。お金はなくても必需品だからです。かつ親日国で日本車大好き。
ジープは、現代自動車などの韓国勢よりトヨタの日本車の方がどう考えても品質がいい。

トヨタにとってはおいしい市場です。苦労しなくても、利幅が大きな大きな車がバンバン売れるわけですから!

金融経済大学の副学長が空いた時間にモンゴル草原のゲル(中国語ではパオ)につれていってくださいました。
さて、ウランバートルからトヨタのランドクルーザーで東へ100キロ。

モンゴル草原とはいっても、この日は10月1日なのに、雪が降り、気温は0度くらいでした。緑の草原ではなく、一面茶色でした。砂漠化の影響でしょうか?
雪が降った後でなお一層、何もなくて自然そのまま。綺麗です。

 

モンゴル草原に暮らす遊牧民はゲルに住んでいます。ゲルは木とフェルトでできています。分解組立が簡単な移動式の住宅。
遊牧民らは、牛・馬・ヒツジ・ラクダなどを扱っています。家畜を財産として扱い、肉や毛を産物としています。

 

ゲルでは細かく刻んだ干し肉を小麦粉の皮で平たく包み油で揚げたホーショールをいただきました。

 

また、手でこねて作ったという手作りのうどん。これが美味でした!

 

トイレはもちろん、穴を掘っただけです。
郷に入っては郷に従えで、こういうトイレでも、平気です。

 

シャーマンのゲルにも案内してもらいました。
シャーマンはモンゴル人の信仰の根底にいつもあったのはアニミズム的な嗜好です。
さまざまな現象・モノを支配する精霊が空中に満ちていて、それにモノを捧げたり、言葉そのもののもつ霊力によって現象を操作しようとしたりしたようです。

 

(副学長が英語で説明をしてくださったので、いまひとつよくわかっておりません・・・)

最後にチンギスハーンの巨大なモニュメントに立ち寄りました。モンゴルではチンギスハーンは英雄です。しかも大きいものが大好きです。中国とロシアと一緒です。車も、お金がなくても大きな車を好むのだそうです。

 

ともかく、モンゴルの草原はどこまでいっても、岩と草原、たまに羊やラクダの姿が見え、のどかで何もなくて、大自然を体験できて実に爽快でした!