事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

お知らせ

2020.08.31 お知らせ

仙石正和学長からのメッセージ「新型コロナウイルス感染症への対応方針」について(8月31日付)

大学院生のみなさんへ

 今般の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大は、当初の予想をはるかに超えて世界中に様々な影響を及ぼしています。
本学では、春学期の4月開始予定の授業を1か月延期して5月7日からオンラインによる同時双方向授業(オンライン授業)でスタートし、先日8月24日に春学期の通常授業を無事終了することが出来ました。この間、一部の演習・ゼミで対面指導を実施した以外はすべての授業をオンライン授業で行いました。新型コロナウイルスはその名のとおり新型ということで、ワクチンや特効薬がない中で、一人一人が、外出を自粛し、手洗い、うがいを行うこと、外出の際はマスクを着用すること、人込みを避け、ソーシャルディスタンスをとるなどの三密を避けるといった方法を励行することで感染予防と対策を実施しています。
 これまで当たり前に行っていた日常生活での行動が制限され不安な日々を送る中で、本学では、何よりもみなさんの健康と人命を最優先としながら、安全・安心な教育の継続・提供に取り組んでまいりました。その結果として、今春学期は、ほぼすべての授業をオンラインで実施することとなりました。慣れないオンライン授業で学びの場をつないでいただいた大学院生のみなさんと教員の方々、そして授業運営を支えてくれた職員のみなさん、そして大学院生のみなさんの学習意欲と努力により、教育の継続を行うことが出来ました。この間のみなさまのご努力とご協力にあらためて感謝いたします。

 このような状況の中で、春学期期間中は大学への登学を出来るだけ控えていただいておりました。この結果、特に今春4月に入学された1年生のみなさんは、まだ一度も大学へ来ることが出来ずに、対面での授業や同級生・先輩との交流を希望する大学院生も多いと聞いています。
 一方で、新型コロナウイルスの第2波は、7月末をピークとして落ち着きを見せつつあり、また、予防ワクチンの開発も進みつつあるとの報道も耳にするところではありますが、未だ効果的な治療法や予防ワクチンが確立しているわけではなく感染を抑え込めているという状況にはありません。このため今後は、一人一人が、感染症対策としての「新しい生活様式」を実践しながら、「感染しない」、「感染させない」ことを徹底しながらも、新型コロナウイルス感染の全国的な傾向を冷静に見極めながら社会活動、経済活動への対応を行うことが必要になると考えられます。
 そこで、本学においても、全国的な感染の状況を注視しながら、徐々に活動の制限緩和などに向けた検討を進めていきたいと考えています。
 大学への登学制限は既に緩和を進めつつあり、一部制限があるものの、新入生を含めて大学院生のみなさんには図書館の利用が可能となっていますので、ぜひ利用してください。また、不安なことや悩みなどがありましたら、登学をして事務局に相談をすることが可能ですし、カウンセリングの受付の用意もありますので不安や悩みを一人で抱え込まずに相談をしてください。就職活動や修了後の進路についての相談も出来ますので感染症対策を徹底しながら就職活動を積極的に進めてください。

 秋学期の授業については、引続きオンラインでの授業を基本としてしながらも、感染状況を注視しながら対面での授業の再開を検討していきます。
 海外との入国制限が解除され、海外から留学生が無事に日本に入国、新潟に入県が出来るようになった時、国内で人々の移動が盛んになっても感染拡大が広がらない状況になった時には、対面での授業を再開したいと考えています。但し、学期の途中で「オンライン授業」から「対面授業」へ切り替わることによって、大学院生のみなさんが混乱したり、不利益にならないように十分に配慮をして進めたいと思います。
 例えば、海外からの入国制限は解除されたが、すぐに日本に入国・新潟への入県が出来ないということがあるかもしれません。社会人の大学院生は、オンライン授業を前提としてスケジュールを立て履修登録をしたものの、仕事との関係で時間通りの通学が困難になることがあるかもしれません。このような場合には、引き続きオンラインで授業を履修できるように対面授業とオンライン授業を組み合わせることで大学院生のみなさんの履修に支障が出ないようにしたいと考えています。

 今回のOffice365のTeamsを使用してのオンライン授業では、大学院生のみなさんが離れた場所でもディスカッションを行うことが可能となるなど、大学院生と教員の双方向での新たな学修の方法についても経験を積むことが出来ました。一方で、教員と大学院生のみなさんが直接顔を合わせて学ぶことの大切さや、大学院生どうしが顔を合わせてコミュニケーションすることの大切さなどの再確認ができたところでもあります。
 今後は、感染拡大防止への万全の対策を講じることと並行して、新たな教育・学修手法のメリットを積極的に取り入れ、より良い学修環境や大学院での経験を実現すべく変革に挑戦していくことが必要だと考えています。

 まだまだ不透明な状況ではありますが、新しい生活様式を実践しながら、ニューノーマル時代に向け、コロナ後の新たな事業創造を目指して大学院生のみなさんと一緒に挑戦をしてまいりたいと思います。引続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

2020年8月31日  学長 仙石 正和