事業創造大学院大学

2025年4月、事業創造大学院大学は
開志創造大学(仮称)へ名称変更予定です。

学生の声

グェン・タン・タオさん

Nguyen Thanh Thaoさん

ベトナム ハノイ大学卒業 2012年10月本学入学

入学した動機について教えてください。

ハノイ大学日本語学部を卒業した私は、経営や経済についての知識をまったく持っていませんでした。自分がまだ知らない分野の学問をぜひ勉強してみたいと思ったことが事業創造大学院大学に入学した大きなきっかけでした。

学んでいる科目について教えてください。

一年目の最初は「財務会計論」、「経営戦略」、「企業論理」などの必修科目を履修しました。授業を履修してみて感じたことは、自分が描く将来の事業に必要な知識は、全てこの事業創造大学院大学にあるのではないかと思いました。ほかにも知識を補うものとして「ベンチャービジネスファイナンス」や「アジア経済とビジネス戦略」も選びました。二年目に入ると、私は、より実践的な科目を履修したいと考えています。例えば「コーポレートファイナンス」や「税務会計」、「IT基 礎技術」や「マネジメントサイエンス」などの科目です。理論ばかりを集中して学ぶだけでなく、私の考える事業計画が 実現できるよう、数値やフローチャートで明らかにするために、分析に役立つ科目にも挑戦したいと思っています。今後も先輩たちに相談しアドバイスをいただきながら「市場調査法」や「中小企業成長戦略」も履修してみたいと思います。

演習と事業計画書(ビジネスプラン)について教えてください。

事業計画書作成までの道のりは大変難しいものです。事業創造大学院大学では、修士論文を仕上げるのではなく、 将来、自分が起業したいことを事業計画として取り組んでいくという特徴があり、この事業計画書の完成を目指すためにゼミ形式の演習指導があります。私にとって、この演習の授業があるのは本当によかったと思いました。指導にあたる先生はとても優しくて、計画書に対する意見やアドバイスをしてくれます。毎週開かれる演習では、少しずつですが、計画書に落とし込むデータを報告し、同じゼミの学生たちと共に数値分析を行います。このとき先生の意見ばかりが取り入れられるのではなく、参加するほかの学生たちのアイデアも受け入れる場合もあります。このような方法により、私の企画する事業計画書はとてもスムーズに進んでいます。今、私の考える事業計画書のテーマは「メイド執事カフェ」の開業です。元々の趣味と合わせて、ぜひやりたかった計画案であり、現在のベトナムのニーズを把握して立てた計画書です。1990年頃から、ベトナムでは日本文化がブームとなり、ベトナムの若者たちから受け入られるようになりました。2001年、東京・秋葉原にある電気街が「オタク街」へと変貌していく流れの 中で、メイド喫茶やコスプレ喫茶が登場しました。日本でメイドカフェが流行っているということは、ベトナムにおいても注目すべきことだと思いました。ベトナムに初めて進出したメイドカフェはホーチミン市にあり、そのメイドカフェの「主」と「メイドリーダー」は日本人です。私は今、ベトナムのオタクに「メイド執事カフェ」空間を提供すべく、ある仮説理論を立てて、ベトナムのオタクに対して調査を実施しています。今後の将来性や実現可能性は、調査次第だと思っています。

MBA取得後の将来の目標について教えてください。

卒業後、自分の事業計画書を実現したいと思います。事業計画書はただの紙(資料)で終わるのではなく、2年間、事業創造大学院大学で学ぶ知 識が無駄にならないよう「起業する」と決心しました。授業では、起業するうえで三つの大切なキーワードを教えてもらいました。それはKnow How、Know Why、Know Whoです。大学院修了後、急いでやりたい気持ちでいっぱいですが、やはりKnow Howを知らなければなりません。しばらく市場を観察して知識をさらに補って、起業のチャンスまで、もっと学びたいと思います。それが私の目標です。