渋谷 裕史さん

経営の視点で物事を考える習慣がついた

渋谷 裕史さん

新潟県 産業労働観光部 産業振興課 主任

2012年3月本学修了

社会人として大学院で学びなおすに至った経緯を教えてください。

私は、以前から経済や経営の分野に関心がありましたし、県庁の仕事を「株式会社新潟県」としてみる上で、公務員として経営スキルを身につける必要があると考えていました。そんな時に、職場から本学での研修を勧められました。講義のカリキュラムや大学のパンフレットを見ると、「経営戦略」や「マーケティング」など興味深い科目が沢山あり、「まさに私が求めていた大学だ!」と思いました。仕事と学業との両立ができるか不安な面もありましたが、職業人生のターニングポイントの1つとして、思い切って入学することを決めました。

大学院で学んだことが現在の仕事や実社会で役立っていると実感するケースはどんなときですか?

講義や演習を通じて、マーケティングをはじめ経営全般に関する知識を習得できたほか、自分で一から事業計画書の作成を行うことで「顧客(ターゲット)は誰か」、「どこに自社の強み(弱み)があるか」など経営の視点で物事を考える習慣がついたと思います。また、「国際経済・産業・金融」の科目では、欧州債務危機やTPP問題など時事的な経済テーマについて、クラスメイトと議論を行うものであり、この科目を通じて世界経済の趨勢について関心が高まるとともに、自分の視野が広がったと感じています。

事業計画書(ビジネスプラン)の作成にあたって社会のニーズをどのように捉えましたか?

事業計画書のテーマは、『新潟県産農産物の輸出事業』です。テーマを探していた当時、TPP参加について論議がされている中、本県の魅力ある農産物の輸出を行うことで、農業振興や新潟ブランドを世界に発信に繋がるようなプランにしたいと考えました。作成に際しては、県内農協へのアンケート調査や実際に農産物の輸出を行っている企業へヒアリングを実施しました。ただ、実際に農産物を購入する消費者(顧客)への調査も盛り込めば、より精度の高い計画書になったと反省しています。農産物の輸出は、国の成長戦略や新潟経済同友会の提言に盛り込まれるなど新潟の経済成長には不可欠ですので、今後もこのテーマには関心を持ち、研究を続けていきたいと考えています。

大学院修了後に、今改めて抱く目標や展望を教えてください。

私は、大学院修了後の人事異動で大阪府庁に派遣され2年間、「商いの街大阪」で創業・ベンチャー支援、コンテンツなどクリエイティブ産業や健康産業の振興に関する業務に従事しました。関西の企業・デザイナーの方と話をすると皆さん新潟の清酒、米菓や三条燕の金属製品のことを話題にするなど、新潟製品への認識の高さが窺われました。この4月から新潟県に復帰し、産業振興に関わる業務に従事します。今後は、大学で学んだ知識や大阪府庁で積んだ経験を活かし、産業の創出・育成に繋げるような仕事を行うことで、故郷・新潟県のために貢献したいと思います。

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