健康のための「予防」の重要性とその意味を理解します。
行政改革の新たな行革テーマとして住民を健康にするというアプローチがあるのではないか、健康・医療のデータの可視化、政策検証の必要性があると考えます。
(1)2019年度
第1回月例会 (5/22)「予防の意味」(大阪大学医学部 准教授 野口緑さんを講師に)
第2回月例会 (7/31)「医療費適正化事例(食べ物による健康維持)(渡邉昌氏さんを講師に)
第3回月例会(11/19)「「社会心理学的視点」からの生活者の病気・健康」(株式会社応用社会心理学研究所 八木秀泰さんを講師に)
(2)2020年度
第1回月例会 (10/7)「DNAと声から健康を考える」 (ジーンクエスト 高橋祥子さん、日本声診断協会 代表 中島由美子さんを講師に)
日時 | 2019年5月22日(水) |
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場所 | 日本公共利益研究所青山支部会議室 |
テーマ | 医療費適正化と尼崎市の取組み |
目次 | ①医療費スマートシティ視察報告:研究員 西村健 ②講演:大阪大学医学部 准教授 野口緑氏 |
尼崎市役所では、2000年頃、過労死・働き盛り世代の突然死が問題になっていた。そこで「どうして倒れてしまったのか、どこで予防し損ねたのか」を探ることが必要だと感じ、入職時から保存されている健診結果をつなぎ合わせて分析。リスクが集積して、倒れる。このようなことが起きたことの要因は「マルチプルリスクファクター」にあり、この考え方は野口さんが勉強会で知った考え方だそうだ。それに基づいて効率的な保健指導を行うことを考えたそうです。誰が最も発症しやすいかを考えて、保健指導を改善したことなどを伺いました。
日時 | 2019年7月31日(水) |
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場所 | 港区新橋生涯学習館 |
テーマ | 医療費適正化事例(食べ物による健康維持) |
目次 | ①講演:渡邉昌氏 |
本日は渡邉昌先生をお招きして「健康とは何か」「食による医療費適正化の可能性」を学びました。大事なことは薬で病気を治すことも大事だが食事で病気を予防する発想なのであります。また、先生の発言「病気になったとき、西洋医学、西洋的栄養学、食養道、東方医学(漢方)の4つのどこにいくかによって運命が決まる」「透析の増加を低たんぱく食は予防できる」「食生活で大きく変わる」「玄米を食うことで各種指標がかなり変わる」「あと10年で団塊の世代が食道がんがたくさん出ることが予見される」は、個人的にも学べることばかり。「オーダーメード医療(個別化医療)」の必要性を改めて感じました。
先生ご自身が闘病を通した経験、そこからの問題意識を持ち、学び、研究を深めて頑張っていらっしゃる姿にも敬意を感じました。医師が「専門分化でそれぞれの領域で学ばなければならないことが多くて大変」な中、多面的な視野でどのように1人の患者に向き合うかも問われていることも改めて感じました。そして自分自身が知識をつけて学ぶしかないかな、健康も自己管理なのかなという思いもあり、大きな課題を感じます。