ロシア科学アカデミー研究者らと研究会in Niigata(教授 富山栄子)

2010年12月04日

ERINA主催の「日露円卓会議」が12月2日(木)に朱鷺メッセ会議室であり、私も出席してきました。

ロシア側は、科学アカデミー極東支部のミナキル所長をはじめとするロシア科学アカデミーの極東支部とウラル支部の研究者10名以上、日本側はERINAの西村所長、杉本副所長をはじめとするERINA研究者と新潟県、新潟市、新潟大学など大学関係者など約10名でロシア側のプレゼンに対して討論が行われました。

私は午前中は、NSGの専門学校の経営戦略論の非常勤講師があったので午後から遅れて参加しました。(ある先生に「遅い!」と言われてしまいました。)

午後からの報告はウラル支部のククリン・ロシア科学アカデミーウラル支部経済研究所主席研究員らのプレゼンがありました。

午後からの報告しか聞いていないので、全体的にはよくわかりませんが、感想としては、やはりロシアは出生率の低下、汚職、やみ経済、社会的ストレスの上昇、生活の質の低下など抱える問題は大きいのだと思いました。

そうしたなかで、ロシアで「生活の質」が高い地域が、

リペツク、リャザン、ロストフ、タタルスタン共和国、バシュコールスタン共和国であるとククリン氏は述べました。

私は、「なぜなのか」と質問したところ、ククリン氏は、

「財政面が安定している。両共和国とも発展段階のある時期において、すべての税収を共和国内に維持する了解を連邦政府から得た。ほかの地域についても、税収を州内に残せる。税率が高くても、収入が高いから。」と答えられました。

また、モスクワは「生活の質」では50位で、貧富の格差、大都市で環境が悪い、社会的な受容性の高い疾病率、麻薬中毒患者など問題を多く抱えているとも紹介されました。

エリナの新井さんが日本の「豊かさ指標」では上位に富山県がきているが、人々は富山に移住しないで東京が住みにくくても東京に住み続けるというお話をされました。

マーケティングの「市場」としてみてみると、「生活の質」や「豊かさ指標」が高くとも、ロシアのメインの「市場」はやはり「モスクワ」であり、日本なら「東京」でしょう。

「雇用」があるところに人は集まり、そこで収入を得て、消費をします。通勤が苦痛で、生活の質が低くとも、簡単にはメガポリスから移住はしません。「職」がなければ生活できないからです。

それでも、「リペツク、リャザン、ロストフ、タタルスタン共和国、バシュコールスタン共和国」地域は、これまで、あまり注目してこなかったので、これから少し気にかけようと思いました。

ロシア科学アカデミーの研究者のほか、ERINAの皆さん、新潟大学の先生方、サンクトペテルブルグ経済サービス大学&サンクトペテルブルグ国立大学の先生らと議論できて大変勉強になりました!

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